【初心者向け】チャンタの作り方|么九牌で揃える役の狙いどころ

麻雀の役・作り方

么九牌が多い場合、チャンタを狙いに行くこともあります。私も20年以上打っていますが、そういう端に寄った配牌を引いたとき、ふと頭をよぎるのがチャンタです。普段は使いどころに困る端の牌が、そのまま役に化けてくれる。今回はこの少し変わった役チャンタの作り方と狙いどころを、初心者の方向けに整理します。

チャンタとは

チャンタは、すべての面子と雀頭に么九牌(1・9の数牌か字牌)を必ず含める役です。そのなかでも字牌も使っているのがチャンタで、字牌を一切使わず1・9の数牌だけで揃えると、純チャン(純全帯么九)という別の役になります。正式名称は混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュウ)。「混」は字牌が混じることを表していて、長いのでふだんは略してチャンタと呼ばれます。

么九牌というのは、数牌の1と9、それに東・南・西・北・白・發・中の字牌をまとめた呼び方です。手牌の面子と雀頭、そのすべてに1か9か字牌が顔を出している、というのがチャンタの形になります。

使える順子は、1を含む「一二三」と、9を含む「七八九」の2種類だけです。間の「三四五」や「五六七」のような中張牌だけの順子は、1も9も字牌も含まないのでチャンタには使えません。刻子や雀頭も同じで、一一一・九九九や、字牌の対子・刻子であれば么九牌を含むのでOKです。

ちなみに、面子をすべて刻子で揃えて順子が1つもない形になると、混老頭(ホンロウトウ)という別の役に変わります。そのためチャンタには、一二三や七八九といった順子が必ず1つ以上含まれることになります。

なお、この混老頭とチャンタが一緒に付くことはありません。順子を一切使わない役なら混老頭、順子を少なくとも1つ使う役がチャンタと覚えておきましょう。

成立条件と翻数

チャンタの条件はシンプルで、次の2つを満たせば成立します。

  • すべての面子と雀頭に、1・9の数牌か字牌が含まれていること
  • 順子を最低1つ含むこと(すべて刻子だと混老頭という別役になる)

翻数は門前で2翻、鳴くと喰い下がって1翻になります。ポンやチーをしても成立しますが、得点は下がる点は覚えておきましょう。

完成形の一例を挙げます。

一二三萬 七八九萬 七八九筒 九九九索 東東

これは、一二三萬(1を含む順子)・七八九萬(9を含む順子)・七八九筒(9を含む順子)・九九九索(9の刻子)・東東(字牌の雀頭)と、すべての面子と雀頭に么九牌が入っているのでチャンタが成立します。

ひとつ注意したいのは、最後まで形が確定しなくても、上がった時点で条件を満たしていれば成立するという点です。途中はチャンタになるか分からない手でも、結果として全部の面子と雀頭に么九牌が入っていればチャンタです。

タンヤオとは正反対の役

チャンタを理解する一番の近道は、タンヤオを思い浮かべることです。タンヤオは2〜8の中張牌だけで揃える役で、1・9・字牌を一切使いません。チャンタはその逆で、1・9・字牌を必ず使います。つまりこの2つは正反対の役で、同時に成立することはありません。

タンヤオを覚えていれば、チャンタは「あれの裏返し」と考えるとすぐに頭に入ります。狙うかどうかの判断も裏返しで、タンヤオは中張牌が多い配牌で芽が立ち、チャンタは端の牌や字牌が多い配牌で芽が立ちます。

配牌を開いたとき、真ん中の牌が多ければタンヤオ寄り、端と字牌が多ければチャンタ寄り。どちらの芽が立っているかを最初に見ておくと、その後の手作りの方針がぶれにくくなります。

作り方・狙いどころ

チャンタを狙う目安は、序盤の段階で1・9の数牌や字牌が多く見えていることです。特に一二三や七八九の順子が作りやすそうな形と、字牌の対子がそろっていると、現実的に狙えるラインに乗ってきます。

進め方のコツをいくつか挙げます。

  • 順子は一二三と七八九の2種類しか使えないので、この並びになりそうな端の牌を残す
  • 字牌の対子は雀頭や刻子の種になるので大切にする。役牌(自分の風牌・場風牌・三元牌)なら、刻子にできれば1翻足せて打点が伸びる
  • 真ん中の中張牌は基本的に不要牌になるので、早めに整理していく

鳴きについては、チーやポンで揃えても成立しますが喰い下がりで1翻になります。1翻だけだと打点が物足りないので、鳴いて狙うなら役牌やドラ、後で触れる三色などで2翻以上を見込めるときに限るのが無難です。なお、一一一や九九九のような么九牌の刻子は1種4枚しかなくポンで揃えるのが難しいため、鳴いて進めるなら一二三・七八九の順子を作るチーが軸になります。

注意点もあります。チャンタは真ん中の牌を序盤から切っていくことになるので、相手から見ると警戒されやすく、また自分の手も柔軟性に欠けて振り込みやすくなります。さらに、待ちが一二三の「三待ち」や七八九の「七待ち」のような端寄りになり、ペンチャン・カンチャンになりやすいのも弱点です。無理に決め打ちせず、他の手も見ながら進めるのが安全です。

チャンタは手なりで狙うのが基本

ここまで見たとおり、チャンタは2翻のわりに門前で作るのが難しく、赤5(赤ドラ)も構造上使えないため、単独だと打点が伸びにくい役です。また、鳴いて作るのもそう簡単ではありません。たとえば手牌に七八索があると、九索を引くかチーすれば七八九索の順子になりますが、この形は六索と九索の両面待ち。六索で上がってもチャンタは付かず(片アガリ)、六索をすでに切っていれば九索でも上がれなくなる(フリテン)といった落とし穴もあります。そのため、最初から「絶対チャンタにする」と決め打ちするより、端や字牌が自然に集まったときに手なりで拾っていくくらいが、ちょうどよい付き合い方になります。

打点を伸ばしたいときは、他の役との複合を意識します。相性がいいのは三色同順です。チャンタで使える順子は一二三か七八九なので、どちらかを三色(萬・筒・索の3つ)で揃えると三色同順と複合し、ぐっと打点が上がります。ほかにも役牌や混一色と重なると高くなりやすく、複合してこそ力を発揮する役だと考えておくとよいでしょう。

なお、チャンタから字牌を抜いて1・9の数牌だけで揃えると、純チャン(純全帯么九)という上位役になります。門前3翻とチャンタより高い役ですが、字牌が使えないぶん条件が厳しく、狙える場面はかなり限られます。まずはチャンタに慣れて、余裕が出てきたら「もう一段上にこういう役もある」くらいに覚えておけば十分です。

まとめ

チャンタは、すべての面子と雀頭に1・9・字牌を含める、タンヤオとは正反対の役です。門前2翻・鳴き1翻で、端の牌や字牌が多い配牌で芽が立ちます。単独では打点が伸びにくいので、決め打ちせず手なりで拾い、三色同順や役牌との複合で価値を高めるのが基本の付き合い方です。まずは「端と字牌で揃える役」とだけ覚えて、配牌を開いたときにタンヤオと並べて芽を見比べてみてください。

最初は使いどころが難しく感じるかもしれませんが、悪い配牌を活かす引き出しが1つ増えると、麻雀はぐっと面白くなります。

役を覚える近道は、やはり実戦で数をこなすことです。

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