私も麻雀を20年以上していますが、初心者の方は理牌(リーパイ・手牌の並べ替え)や手牌に集中しすぎて、少牌・多牌をしてしまうことがよくあるという印象があります。麻雀には「チョンボ」と呼ばれる重大な反則があり、満貫払いという重いペナルティが科されます。ただ、反則にも重さの段階があり、初心者の方がやりがちなミスの多くは、実はもっと軽い扱いで済みます。この記事では、チョンボの意味と罰則、よくある反則のパターン、そして軽い反則との線引きを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
チョンボとは|局を台無しにする重大な反則
チョンボ(錯和)とは、局の進行を続けられなくしてしまう重大な反則のことです。代表例は、アガっていないのに「ロン」と言って手牌を倒してしまう誤ロンです。
手牌が公開されてしまうと、誰がどの牌を持っているかが全員にわかってしまい、その局をそのまま続けることはできません。局を台無しにしてしまった責任として、罰則が科されるというわけです。
どこからがチョンボになるかは取り決めによって差がありますが、「局を続行できなくした反則=チョンボ」「局を続けられる軽い反則=アガリ放棄など」という線引きが基本です。この違いはあとの節で詳しく説明します。
チョンボの罰則|満貫払いと局のやり直し
チョンボの罰則は、満貫払い(マンガンばらい)が一般的です。満貫のアガリと同じ点数を、ほかの3人に支払います。
- 親がチョンボした場合:子の3人に4,000点ずつ(合計12,000点)
- 子がチョンボした場合:親に4,000点、ほかの子2人に2,000点ずつ(合計8,000点)
点数のやりとりについては点数計算入門の記事もあわせてご覧ください。
支払いのあと、その局は最初からやり直しになります。このとき本場は増やさず、同じ局・同じ本場でやり直すのが一般的です。また、その局に出されたリーチ棒は、いったん出した人に返却されます。
満貫払いは、満貫の手に振り込んだのと同じダメージです。1回のチョンボで半荘(ハンチャン)の勝敗がひっくり返ることも珍しくありません。それだけに、どんな行為がチョンボになるのかを知っておくことが大切です。
よくあるチョンボ①|誤ロン・誤ツモ
もっとも代表的なチョンボが、誤ロン・誤ツモです。アガっていないのに「ロン」「ツモ」と宣言して手牌を倒してしまうケースで、原因として多いのは次の2つです。
- フリテンを見落としてロンしてしまった
- 役がないのにアガれると思い込んでいた
とくにフリテンは、多面待ちのときに待ち牌の一部を自分で捨てていた、というパターンで起こりやすい反則です。詳しくはフリテンの記事で解説しています。
なお、「ロン」と発声しただけで手牌を倒していなければ、チョンボではなくアガリ放棄などの軽い罰則で済ませる取り決めも多くあります。手牌を倒して公開してしまった時点でチョンボ確定、というのが一般的な線引きです。宣言する前に、待ちと役をひと呼吸おいて確認する癖をつけましょう。
よくあるチョンボ②|ノーテンリーチ
テンパイしていないのにリーチをかけることを、ノーテンリーチといいます。
ノーテンリーチは、かけた瞬間にチョンボになるわけではありません。流局して手牌を公開したときにテンパイしていないことが発覚すると、チョンボになります。逆に、途中で誰かがアガって局が終われば、手牌を見せる機会がないため結果的に不問となります。
とはいえ「バレなければいい」という話ではなく、テンパイの見間違いでノーテンリーチになってしまうのが典型例です。あと1枚で何を待っているのか、リーチの前に必ず手牌を確認しましょう。
そのほかのチョンボ|リーチ後のカン・九種九牌の倒し間違い
頻度は下がりますが、次のような行為もチョンボとして扱われるのが一般的です。
- リーチ後に、待ちや手牌の構成が変わるカンをする(いわゆる送りカンなど)。リーチ後のカンは、ツモった牌でカンをして待ちも面子の構成も変わらない場合だけが認められます
- 九種九牌を宣言して手牌を倒したが、么九牌(ヤオチューハイ)が9種類に足りていなかった。九種九牌のルールは途中流局の記事で解説しています
- 流局時に、ノーテンなのにテンパイと申告して手牌を倒した(テンパイ宣言の間違い)
いずれも「手牌を公開してしまう」「局の結果を壊してしまう」という点が共通しています。判断に迷う操作をするときほど、一度立ち止まって確認することが大切です。
少牌・多牌とアガリ放棄|初心者の方がいちばんやりがちな反則
冒頭でも触れたとおり、初心者の方に実際に多いのは誤ロンよりも少牌(ショウハイ)・多牌(ターハイ)です。
- 少牌:手牌が本来より少ない状態。理牌に夢中でツモを忘れたまま捨ててしまった、というのが典型例です
- 多牌:手牌が本来より多い状態。ツモってきた牌を手牌に入れたのに切り忘れた、うっかり2枚取ってしまった、などで起こります
手牌は、ツモった直後で14枚、捨てたあとで13枚(鳴いた分は除く)が正しい状態です。配牌を並べ替えるのに集中していると、自分の番が来たことに気づかず飛ばしてしまったり、逆に牌を余分に抱えたりしがちです。
ただし、少牌・多牌は満貫払いのチョンボではなく、アガリ放棄として処理されるのが一般的です。アガリ放棄とは、その局のあいだ次の制限を受けるペナルティです。
- その局はアガれない(ロンもツモもできない)
- ポン・チー・カンやリーチもできない扱いが多い
- 流局したときはテンパイしていてもノーテン扱いになる
満貫払いに比べればずっと軽い罰則です。牌の枚数がおかしいと気づいたら、ごまかさずにその場で申告しましょう。黙って牌を戻そうとするほうがトラブルのもとです。
なお、天鳳や雀魂などのオンライン麻雀では、システムが操作を制限してくれるため、少牌・多牌も誤ロンもそもそも起こりません。リアルの対局デビューの前に、反則のルールだけ頭に入れておけば十分です。
まとめ
チョンボとよくある反則のポイントをまとめます。
- チョンボは局を続行できなくする重大な反則。罰則は満貫払い(親は4,000点ずつ、子は4,000点・2,000点ずつの支払い)が一般的
- チョンボのあとは本場を増やさず同じ局をやり直し、リーチ棒は返却される
- 代表例は誤ロン・誤ツモ、ノーテンリーチ、リーチ後の待ちが変わるカン、九種九牌の数え間違い
- 発声だけで手牌を倒していなければ、アガリ放棄で済む取り決めも多い
- 初心者の方に多い少牌・多牌はチョンボではなくアガリ放棄が一般的。気づいたら正直に申告する
罰則の重さを知っておくと、必要以上に反則を怖がらずに打てるようになります。細かい扱いは取り決めによって変わるので、初めての場では「チョンボと反則の扱い」を最初に確認しておくと安心です。
麻雀のルールを覚える近道は、やはり実戦で数をこなすことです。
当サイトおすすめの初心者向けアプリはこちらのランキングから確認してみてください。実際に手を動かすのが、上達への一番の近道です。
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