【中級者向け】七対子を狙うか、別の手か|魅力・欠点と手の組み替え

戦術・上達

七対子は雀士でも好き嫌いがはっきり分かれる役です。私としては好きな役ですが、悩ませる役であることは間違いない。リーチ・ツモ・七対子・ドラ2・裏ドラ2の倍満完成形を振り込んだこともある役でもあります。

七対子の基本的な作り方や点数は、別記事の七対子(チートイツ)の作り方で解説しています。この記事では、それを一歩進めて「七対子を狙うべきか、別の手に組み替えるべきか」という判断を中心にまとめます。テンパイ後の待ちの駆け引きは、別記事の待ち編で扱います。

私の思う七対子の魅力

まずは、20年打ってきた私が感じる七対子の面白さを挙げておきます。

  • リーチを活用して高めを追求し、大逆転を狙える。 門前限定だからこそリーチ・一発・裏ドラが乗りやすく、安く見えて一撃で順位をひっくり返せる爆発力があります。大逆転を狙う手としては染め手(混一色・清一色)もありますが、配牌に染め手の気配がない場合は、七対子を狙うのもありです。
  • 特定の相手からの振り込みを狙える。 単騎待ちは待ち牌を自由に選べるので、「この人ならこの牌を切りそう」という読みに合わせて待ちを決められます。狙った相手から打ち取れたときの快感は格別です。
  • 暗刻がそろいだすと、さらなる高みへ。 対子が刻子に育ってくると、七対子に固執せず対々和(トイトイ)や三暗刻といった上位の手に乗り換える道も見えてきます。一つの手から狙いを変えられる柔軟さも、対子手ならではの魅力です。

七対子が嫌われる理由

魅力の多い七対子ですが、冒頭でも触れたとおり、嫌う打ち手も少なくありません。狙う前に、欠点も正直に押さえておきましょう。

  • 打点が安くなりがち。 25符2翻に固定されているため、リーチや裏ドラが乗らないと、苦労した割に安く終わりがちです。役の数だけで打点を盛りにくいのが弱点です。
  • 崩れたときのダメージが大きい。 対子を頼りに組む手なので、抱えていた対子の片割れを引かされたり、対子が落ちたりすると、一気に手が苦しくなります。リャンメン中心の手のような粘りが利きません。
  • 鳴けないので融通が利かない。 門前限定で、ポンやチーで加速できません。スピード勝負の局面でも、ひたすらツモ任せで進めるしかなく、攻守の切り替えがしづらいです。
  • 単騎待ちで和了率が伸びにくい。 最後は必ず単騎待ち。受けが1種類しかないぶん、リャンメン待ちに比べて和了率は落ちます。先にテンパイしても、ツモられ負けすることは珍しくありません。しかも単騎ゆえに「どの牌で待つか」の選択がそのまま結果を左右するので、判断が難しい。ピンフ系の気持ちいい両面待ちが大好きな人には、特に嫌われやすい役です。
  • 対子場を読み違えると深追いしやすい。 「今日は対子が来るな」と感じて飛びついたものの、対子が育たず手詰まり、という事故も起きがちです。引き際の見極めが難しい役でもあります。

こうした欠点をふまえて、次は「七対子のまま行くか、別の手に組み替えるか」を考えていきます。

暗刻が育ったら乗り換えも視野に

対子手は、進めるうちに対子が暗刻(同じ牌3枚)に育つことがあります。そうなったら、七対子に固執せず上の手を検討する余地が生まれます。

  • 三暗刻(2翻) … 暗刻が3つそろえば狙えます。門前のまま進められるので、リーチとも両立し、七対子(2翻)より打点が伸びます。
  • 対々和(トイトイ/2翻) … 暗刻4つ+雀頭の形。鳴いて速度を上げられる反面、鳴くとリーチ・一発・裏ドラを失います。三暗刻と複合すれば一気に高くなります。
  • 四暗刻(スーアンコー/役満) … 暗刻が4つすべてそろえば役満。さらに雀頭を単騎で待つ「四暗刻単騎待ち」は、ダブル役満になります(採用ルールによる)。

判断の目安は速度と打点のトレードオフで、見るポイントは二つあります。ひとつは七対子テンパイにどれだけ近いか(対子がそろっているか)、もうひとつは暗刻がいくつ育ったかです。

なかでも分かりやすい目安が、暗刻が2組そろったら七対子狙いはやめることです。もちろん捨て牌や牌山の残り、相手の手牌の気配にもよりますが、七対子は同じ牌を2枚までしか使えないため、暗刻が2組できると、その3枚目が完全に遊んでしまいます。牌効率の面でも、せっかくの3枚目を活かせないのは大きな損です。ここまで来たら、暗刻を活かせる三暗刻・対々和へ切り替えたほうが、手の価値を素直に伸ばせます。

その他、暗刻が1組以下の場合は目安が分かりにくいので、判断のイメージをつかめるよう、手牌(13枚)の形ごとに方針を並べてみます。

  • 6対子+単騎1(七対子テンパイ)… 迷わず七対子。すでに和了一歩手前です。
  • 5対子+単騎3(暗刻なし)… 手なり。暗刻がまだないので決め打たず、対子が暗刻に伸びるのを見てから判断します。
  • 5対子+暗刻1(暗刻1組)… 腕の見せ所。牌効率(速度)だけなら七対子が一択で速いですが、打点を取りにいくなら暗刻狙いも有力です。持ち点・巡目・ドラ・相手しだいで、速度を捨てて三暗刻・対々和へ寄せる価値があります。
  • 4対子+暗刻1+単騎2(暗刻1組)… 暗刻狙い。七対子側は受けが単騎2枚と狭く、暗刻側は対子の暗刻候補が多くポンも使えるため、速度・打点の両面で刻子をそろえる手が優位です。

「対子手は途中で狙いを変えられる」という柔軟さを活かしましょう。

二盃口を見逃さない

七対子の形が、実は二盃口(リャンペーコー/門前3翻)になっているケースがあります。たとえば同じ種類で「一一二二三三四四五五六六」とそろい、そこに雀頭が加わった形は、七対子として7組の対子に見えますが、同時に「123・123」「456・456」という二つの一盃口=二盃口としても読めます。

このとき、点数が高い二盃口を優先して取るのがセオリーです(七対子の25符2翻より、二盃口3翻+符のほうが高くなります)。聴牌の形が二盃口に変化しうるなら、その受け入れも頭に入れておくと、同じ手でより高い和了を拾えます。基本の点数まわりは七対子の作り方を合わせて確認してください。

まとめ

七対子は、安く見えて一撃がある一方、崩れやすく和了率も伸びにくい、好き嫌いの分かれる役です。だからこそ、狙うかどうかの見極めが大切になります。暗刻が2組そろったら三暗刻・対々和へ、二盃口の形が見えたらそちらを優先して、手の価値を最大化しましょう。テンパイから先の「どう待つか」は、別記事の待ち編で詳しく解説します。

ほかの役の作り方やコツは役の一覧からも探せます。あわせて読んでみてください。

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