【中級者向け】一気通貫の作り方|鳴き判断と複合のコツ

麻雀の役・作り方

前編では、一気通貫がどんな役かと、狙える配牌の見極め方を解説しました。この後編では、一気通貫に向かうと決めたあと、実際にどう手を進めるか——順子の埋め方、鳴くかどうかの判断、ほかの役との複合まで、実戦的なところを掘り下げます。私自身、この判断ひとつで一気通貫を高く仕上げられたり、逆に役を消してしまったりを何度も経験してきました。配牌の見極め方からおさらいしたい方は、前編もあわせて読んでみてください。

作り方のコツ

方向性を一気通貫に定めたら、あとは効率よく三つの順子を埋めていきます。コツは大きく三つあります。

両面を優先して残す

「二三萬」「七八萬」のような両面の塔子は受け入れが広く、一気通貫の骨格になります。一方で「一三萬」のような嵌張(カンチャン)や、端に寄ったペンチャン(一二萬で三萬待ち)は受けが狭いので、ほかに代えがきくなら早めに見切る判断も必要です。両面を残すもう一つの利点は、逃げ道が残ることです。一気通貫は各ブロックが特定の牌を必要としますが、両面ならその牌が来なくても別の順子へ組み替えやすく、一通が苦しくなったときに普通の手へ切り替えやすくなります。

中ぶくれなどの好形を活かす

「四五五六萬」のように真ん中の牌が重なった形は受けが広く、六を引けば中央ブロックの456がそのまま決まり、三を引いても345と両面が残って好形を保てます。中盤の牌は場に余りやすく集めやすいので、両端さえ確保できれば真ん中は後から間に合うことが多いのです。

不要牌は外側から整理する

一気通貫を狙う色以外の数牌や、孤立した字牌から先に処理し、狙う色の周辺は最後まで抱えます。ただし、最終形で雀頭や別の一面子をどう作るかを決めずに闇雲に一色へ寄せると、肝心の四つ目の面子と雀頭が足りなくなります。「9枚+一面子+雀頭」の全体像を意識しながら切る牌を選ぶのが、遠回りに見えて一番の近道です。

鳴き判断(食い下がり)

一気通貫を語るうえで避けて通れないのが、鳴くかどうかの判断です。前編で触れたとおり、鳴いて作ると2翻から1翻に下がります。打点を半分近く落としてでもスピードを取るかどうか、という選択になります。

鳴くメリットは、完成が早まることと、自力で引けない牌を他家から補えることです。とくに一気通貫は特定の並びを9枚そろえる都合上、終盤に一枚だけ足りないという状況が起きやすく、その一枚を鳴いて埋められるのは大きな利点です。チーは上家(自分の左隣)からしかできない点も、待ちを設計するうえで頭に入れておきたいところです。

一方でデメリットは、1翻まで下がることで打点が物足りなくなることと、リーチ・ツモ・裏ドラといった門前ならではの上乗せが一切つかなくなることです。一気通貫はもともと門前で2翻あり、リーチやドラと組み合わせれば満貫級も狙える役なので、安易に鳴くと「せっかくの大物手を安く仕上げてしまう」もったいない結果になりがちです。

判断の目安としては、点数状況に余裕があり高打点が欲しい序盤〜中盤は門前を維持し、終盤にあと一枚で完成かつ自力で引ける見込みが薄いとき、あるいはオーラスで「とにかくあがって着順を確定させたい」ときに鳴く、という使い分けが実戦的です。鳴き全般の使い分けの基本はチー・ポン・カンの使い分けも参考になります。

他の役との複合・相性

一気通貫は、組み合わせられる役と組み合わせられない役がはっきりしているのが特徴です。

まず複合できないのがタンヤオです。タンヤオは1と9と字牌を使わない役ですが、一気通貫は123と789で1と9を必ず使うため、この二つは両立しません。三色同順とも両立できません。一気通貫は順子を一色に集める役、三色同順は同じ順子を三色に散らす役で、手牌の4面子のうち3面子の使い方が正反対になるためです。

相性が良いのはピンフ・リーチ・ツモ・ドラです。一気通貫は順子だけで構成されるため、雀頭を役牌以外にして両面待ちで仕上げればピンフが自然に乗ります。そこにリーチとツモ、さらにドラが絡めば、門前のまま満貫前後まで伸びる、夢のある手になります。

もう一つ意識したいのが染め手との関係です。一気通貫を狙うと手牌が自然に一色へ寄っていくため、残り一面子と雀頭まで同じ色でそろえば清一色との複合になり、字牌が絡めば混一色と重なることもあります。清一色一気通貫まで伸びれば一気に高打点で、狙う価値は十分です。たとえば「一二三四五六七八九萬+二三四萬+七七萬」は、すべて萬子なので清一色、その中に123・456・789が通っているので一気通貫も成立し、門前なら清一色6翻+一気通貫2翻で8翻、倍満クラスの大物手になります。一方、両端が思うように埋まらないときは、一気通貫にこだわらず染め手そのものへ切り替える二段構えも有効です。染め手の考え方は混一色・清一色とはで解説しています。

まとめ

一気通貫は、両面と中ぶくれを活かして9枚を組み上げ、鳴くかどうかは打点と着順のバランスで決める——この手順を押さえると、ぐっと成功率が上がります。門前なら2翻、リーチやドラ、さらに清一色と絡めれば一気に大物手になる、狙う価値の高い役です。配牌から狙えるかどうかの見極め方は前編で解説しているので、あわせて読んでみてください。

役を覚える近道は、やはり実戦で数をこなすことです。

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